富士山の話

   日本で一番高い山、富士山。
   数ある山の中で、古くから日本人にとっては特別な存在で、
   日本に現存する最古の和歌集である「万葉集」にも、富士山を詠んだ歌が
   いくつも収められています。
 
   さて、皆さま、富士山のイラストを描くとき、どんな色で描きますか?
   縁起が良いとして、年賀状の図柄などにも良く使われるので、
   イラストとして描かれた富士山を目にしたことも多いと思います。
   「富士山」「イラスト」などのキーワードで検索してみるとお分かりいただけますが、
   大抵の場合、白い雪を頂いた姿で、雪より下は青い色で描かれています。
   でも、山の絵を描くときって、緑色で描くことが多くありませんか?
   なぜ富士山は、緑色ではなく青色なのでしょう?
 
   富士山は、その高さや大きさゆえに、全体を見るためには遠くから見ることが多い
   ということが、まず挙げられます。
   富士山は、ほかの山よりも遠くから見るので、ほかの山よりも青く見えるのです。
   そして、その姿を描くので、イラストでは青く描かれることが多いのです。
   
   では、遠くから見ると、なぜ青く見えるのでしょう?
   それは、実は、空が青く見えるのと同じ原理だったりします。
 
   少し前に、空はなぜ青いのか、ということについて書きました。(→ くわしくは こちら )
   そちらで書いたとおり、空気中では青っぽい光が散乱されています。
   遠くから見ると、それだけ多くの空気の層を通して見ることになるので、空が青く見える
   のと同じように、富士山も青く見えるのです。
 
   この性質は、絵画の世界では良く知られた性質でもあります。
   即ち、遠くにあるものほど輪郭が不明瞭になり、色が青みがかって見える という性質を
   「空気遠近法」という表現方法として、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが絵画の世界に取り
   入れたのです。
   空気遠近法では、例えば、山が連なった風景を描く際には、遠くの山ほど輪郭をぼかし、
   青みを帯びた色で描きます。
 
   まさか、年賀状の図柄でおなじみの、青く描かれた富士山のイラストが、レオナルド・ダ・
   ヴィンチにまで つながってしまうなんて、なんだかおもしろいですね。
 
   ちなみに ですが、富士山の次に高い山、日本で二番目に高い山を、皆さま、ご存知
   でしょうか?
   どこかで、「一番にならなきゃ意味がない。だって、日本で一番高い山(=富士山)は
   みんな知ってるけど、二番目に高い山なんて、誰も知らないでしょう?」というような
   言葉を聞きました。(ドラマのセリフだったでしょうか?)
   
   せっかく (?)なので、この際、覚えておきましょう。
   日本で二番目に高い山は、南アルプスの北岳(きただけ・標高 3,193m)です。
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